- 大学院に進学しようか迷っている
- 大学生と大学院生って何が違うの?
- 大学院のメリットデメリットは?
と疑問に思っている方は、ぜひこの先をご覧ください。
現在僕は機械工学系の大学院生ということもあり、経験談にもとづいて詳しく紹介します。
※2021年4月現在、無事大学院を卒業でき、そのあとは大手機械メーカーの開発部で働いております。
それではさっそく大学院生について見ていきましょう。
大学院に進学するメリットを6コ見てみよう
まずは大学院のメリットから。
- 大手企業に断然就職しやすい
- 学部卒よりも大学院生の方が給料高い
- 就活までの時間があるため将来について深く考えられる
- 院生は研究・開発職に就きやすい
- 大学院に進むと+2年間は学割使える
- 学歴ロンダリングすれば最終学歴を変えれる
では細かく見ていきます。
断然、大手企業に就職しやすい!
大学を卒業すると、学士(Bachelor)という学位がもらえます。
学士に対して、大学院に進学して2年間研究した後に大学院を卒業すると修士(Master)という学位がもらえます。
一般的に企業は Bachelor < Master と判断するため大学院卒の方が大手に入社しやすいです。
また、企業から大学に対して推薦状が届くのですが、基本的には大学院生が優先的に推薦枠をゲットできる。
ですので必然的に大学院卒の方が大企業にいける可能性が高くなります。
大学生よりも大学院生の方が給料高い!
同じ会社に学部卒・大学院卒で入社したとしても、大学院卒の初任給の方が2~3万円高く設定されていることが多いです。
(基本給が異なるというわけですので毎月の給料も違います。)
某有名自動車会社Tヨタだと、
・高専卒業:月給18万1000円
・学部卒業:月給20万8000円
・修士修了:月給23万円
・博士修了:月給26万4000円
というふうになっています。(2021年2月現在)
※もちろん昇給条件は、その人が優秀かどうかによりますが…
学部卒よりも就活までの時間があるため大学院生はじっくりと将来について考えられる!
学部卒で就職する場合、大学3年生ごろにはもう就活が本格化しています。
なのであっという間に就きたい企業を選ばなければいけません。
しかし、大学院卒の場合では、大学3年生ごろから就活を意識しだしたとして合計で3年以上も将来について考える時間があります。
研究室の先輩に話を聞いたり、学部で卒業した同級生に就活相談に乗ってもらったりできるので、かなり有利!
企業に入ってから後悔したくないですもんね。
大学院生は研究・開発職に就きやすい!
エンジニアの花形と言える研究・開発職には圧倒的に大学院卒が有利だと言われています。
なぜなら、大学院卒は学部と合わせて3年間、専門分野の研究を行うからです。
未だ謎な現象を解明したり教授と議論したり研究成果をプレゼンする過程で、問題点の解決案を出す力が身につくでしょう。
問題点の解決案を出す力が身についている人ほど必然的に研究・開発職に就くことができます。
また個人的には、この「問題点の解決案を出す力」があるかないかが「大学卒と大学院卒」の違いだと思っています。
例えば、「燃費いい新車を作りたいけど、エンジンの性能上げないとな…」といった問題点に対して技術的な解決案を出す力のことです。
そのためには、教科書内容はもちろん、最新の研究などを調べて、誰も答えが分からないような問題に立ち向かわなければいけません。
つまり、学部は既存の知識や技術を学び、大学院は未知の知識を探求するという違いがあります。
大学院に進むとプラス2年間は学割が使える!
実は、大学院生になっても「学割」は使えるんです!
- バス代
- 映画代
- 通信料
などは学生料金でOKなのでかなり安く済みます。個人的にはかなりお買い得ポイント!笑
大学院生の学割に関する詳しい記事はこちらでもっと詳しくまとめています⇩
【大学院生も学割は使えます】学生証を忘れた時の小技や学割利用例のまとめ
学歴ロンダリングすれば最終学歴を塗り替えることができる!
学歴ロンダリングという言葉をご存知ですか?
学歴ロンダリングとは、今いる大学よりも有名な大学院に進学して最終学歴を塗り替えることです。
「今より高学歴な大学なんて絶対難しいじゃん」と思われるかもしれませんよね…
しかし学部で入試をパスするよりも大学院から入る方が入試の難易度が下がる場合があります!
つまり大学受験を勝ち抜いて京都大学に入学するのと、大学院試験をパスして京都大学院に入るのでは難易度は異なります。
共通テストで文系科目ミスってしまったけど、理系科目と英語は得意!という方にはロンダリングおすすめ。
大学院入試では専門的な理系科目ばかりですから!
大学入試ミスって今の大学あんま気に入ってない人はたくさん勉強して最終学歴を塗り替えちゃいましょう!
大学院に進学するデメリットも見てみましょう!
デメリットはこちら。
- かなり忙しく自由な時間が取りにくい
- 2年間余分にお金がかかる
- 研究室の先生・先輩・同期に生活・思考が依存する
- ブラック研究室に入ると最悪うつになる
では見ていきましょう。
かなり忙しく自由な時間が取りにくい
結論、大学院生活はかなり忙しいです。
日によってかなり予定は変わりますが、
- 授業
- 実験
- レポート
- 後輩指導
- ゼミ用の海外論文調査
などが重なるとかなりきついです。土日も研究室に行くことが多い…
ビビるほどではないけど多少の覚悟は必要かもです。こちらの記事でより詳しく解説しています!
>>大学院生の生活を紹介します!大学院生って忙しいの?【理系】
2年間、余分にお金がかかる
国立大学院に2年行くと考えて学費+入学費がおよそ120万円ほどかかります。加えて家賃などの生活費が必要。
私の場合その120万円は親に負担してもらいました、もう頭が上がりません。
現在月に9万円無利子の奨学金を借りて生活費に充てています。バイトも少しはしていますが、自由に使えるお金は正直少ないです。
「忙しいしお金もかかるなら早く就職した方がよくね?」という気持ちになることもあります笑
研究室の先生・先輩・同期に生活・思考が依存する
研究室に3年間もいると、先生や先輩の考え方や性格にかなり影響されます。
学生想いの先生なら自分も成長できますが、学生は自分の労働力としか考えてない人気のない先生の所に配属されると3年間地獄。
また、先輩も同様で先輩の研究のぱしりのような扱いを受けた人もいると聞いたことがあります。研究室選びは最新の注意を払いましょう。
研究室選びのポイントについての記事を作りました、お時間ありましたらぜひお読みください↓
>>【理系の研究室】失敗しない研究室の選び方11選を徹底解説!【経験談】
相性の悪い研究室に入ると最悪うつになったりアカハラまがいのことがある
僕の研究室ではないのですが、横の研究室の人は毎朝先生の打ち合わせしてるときに「そんなんも分からないの?」と言われ続けています。正直見るに堪えません。
先生との相性が悪いと、「大学院生はうつになりやすい」という話も頷けます。
大学院がつらいと感じる人向けに大学院生のうつ病事情についてまとめました。こちらからどうぞ
研究職志望なら大学院進学をおすすめします
もし研究職や開発職に就きたい、大企業に入りたいと思っているなら、大学院に行くことをおすすめします。
なぜなら、座学3年間と研究生活1年の学部だけでは研究経験が浅いため、会社入ってからやっていけない可能性が高いからです。
研究職とは誰も答えの分からない問を解決していく仕事であり、修士まで行って合計3年間で鍛えるということをおすすめします。
※ただし、プログラミング系のシステムエンジニアは別だと思います。
ですので研究職や開発職を目指している方はぜひ大学院進学を視野に入れてみるのはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。