研究室配属前の大学3年生の皆さん、研究室ってどんなところか・何をするところか知っていますか?
本記事では、研究室に配属された理系大学生・大学院生が必ずやるべきことをご紹介します。
また、理系大学生・大学院生が研究室でするかもしれないこともまとめています。
研究室に入るよという方はぜひ本記事を読んで、今後の参考にしてください。
研究室に配属された理系が必ずするべきこと4選!
理系の研究室配属された大学生・大学院生が必ず行うことは下記の4つです。
- 研究やデータ整理を行い卒論・修論に備える
- 授業やレポート課題をこなす
- ゼミ資料の作成を行う
- 就活を考える
逆に言えば、この4つ以外に必ずしなければいけないことはありません。
それでは気になったところから見ていき、研究室配属後の自分を少しでもイメージできるようにしましょう。
研究やデータ整理を行い卒論・修論に備える
研究室配属された理系がするべき最優先事項は、実験を行い卒業論文(大学4年生)や修士論文(大学院2年生)を完成させることです。
この卒論や修論を提出しないと卒業はできません。これは私立・公立関係なく全ての大学に共通しています。
しかし、この卒論や修論は簡単に書けるわけではありません。
中学校の自由研究のノリで考えていると確実に死にます。
研究室や研究テーマにもよりますが、卒論ですとWordで40~60ページが平均ですかね。
僕の卒論は40ページ弱でした。
また卒論を提出して終わりではありません。卒論提出と同時期に、自分の研究内容を多くの学生や先生の前でプレゼン発表しないといけません。
時間はおよそ10分です。
そして研究発表の一番の関門は、先生からの質疑応答の時間です。
教授は自分の知識をひけらかす癖があり(かなりの偏見)、重箱の隅をつつくようないやらしい質問をして学生を困らせます。
いかに自分の想定内の質問をさせるかということが大切になります。
長々となってしまいましたが要点をまとめると、大学4年生は卒論に向けた実験やデータ整理、そしてプレゼンの練習を行いましょう。
授業やレポート課題をこなす
大学4年生になって、必修科目を全て取りきっていたらいいのですが、単位を落としている場合再履修をしないといけません。
つまり実験をしながら、それ以外の時間は下級生に混じって授業を受けなければいけないんです。
卒業のプレッシャーもありますし、精神的も本当に辛いです。
僕も4年生の時、1科目だけ難関科目である必修単位を落としており、研究室のボスからは「この必修科目を落として留年したら半年間は留学に行ってこいよ。」と脅されていました笑
卒論と同時並行で必修科目の試験を受けるのは本当に大変なので、ぜひ3年生までに取りこぼしを全て回収できるようにしましょう。
また、悲しいことに大学院1年生(M1)になっても授業は10個ほどあります。
つまりM1は授業を受けながら自分の実験もしなければいけません。
そして大学院の授業でもレポートが課せられることが多いです。
しかし、研究室の先輩が過去に作成したレポートがあればかなり楽できます。
つまり、優秀な先輩が多い研究室に入ることがやはり重要となるでしょう。
参考までに、研究室選びのポイントをまとめました、こちらもご覧ください⇩
(最後にも同じリンク貼っておきます。)
【理系の研究室】失敗しない研究室の選び方11選を徹底解説!【経験談】 - おりびのブログ
ゼミ資料の作成を行う
研究室に配属された大学生や大学院生がしなければいけないこととして、ゼミ(研究室で行う勉強会)の資料を作成しなければいけません。
ゼミではいわゆる輪講形式で、学生が教科書や論文を読んでその要点をまとめて発表し合って勉強していくスタイルが多いと思います。
つまり自主的に教科書や論文を読んで、多い人だと1週間に1度のペースでゼミ資料を作っていかなければいけません。
中間発表や学会前だと、プレゼンの練習を行うこともあるでしょう。
ゼミが多いかどうかで研究室を決めるのもアリだと思いますよ。
就活を考える
4年生になって間もなくの時期や、M1の冬になると本格的に就活が始まるでしょう。
僕は現在大学院生で、まだ就活はしていませんが(2019年11月現在)、4年生で就職した僕と同じ研究室だった友だちは、就活中はかなり忙しそうでした。
毎週のように大阪や東京まで飛行機で移動していて大変そうでした。
面接を受けに行く以外にも、エントリーシートを考えたり面接の練習したりと忙しそうでしたね。
大学3年生までに、エントリーシートでよくある「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という質問に答えられるような活動をしておくことがいいと思います!
ここまでは研究室に配属された大学4年生やM1が必ずしなければいけないことをまとめました。
それでは次は、必ずではないけど研究室で人によってはするかもしれないことをまとめていきます。
研究室に配属された理系がするかもしれないこと4選!
それでは次は、必ずではないけど人によっては研究室でするかもしれないことを下記に4つまとめました。
- 研究内容によっては後輩の実験指導を行うかもしれません
- 国内学会や国際学会に参加するかもしれない
- TOEICなど自分の勉強
- TA(ティーチングアシスタント)をお願いされるかもしれない
研究内容によっては後輩の実験指導を行うかもしれません
研究内容によっては後輩の実験指導を行うかもしれません。
というか、装置や器具を使うのはほとんどどの研究室も共通ですので、ほぼ全員後輩指導は行うかと思います。
後輩指導を行う上で大事なことはただ一つ。
後輩指導で大事なことは、「なぜその作業工程が必要なのかを論理的に説明できるか」という点です。
間違っても「僕も先輩に教わったから君もそうしなよ!」という発言は完全に思考停止で後輩からの信頼を失う要因になります。
4年生の時に、なぜこの作業は必要なのかということを考えて行動しましょう。
そしてがんがん先生や先輩に質問をしましょう。
4年生の時は些細なことを聞いてもたぶん怒られません笑。
国内学会や国際学会に参加するかもしれない
研究室に配属されてそこそこの研究成果を挙げると、国内の学会(研究発表会)に参加するかもしれません。
自分と同じような研究をしている学生や先生が全国から集まって発表会&意見交換を行います。
さらに素晴らしい研究成果を挙げたら国際学会に参加するかもしれません。
もちろん発表や質疑応答は全て英語ですよ。
TOEICなど自分の勉強
研究室に配属されて、行うかもしれないこととしてTOEICなど自分の勉強が挙げられます。
大学によっては大学院試験のためにTOEICの点が必要になる人もいると思いますし、就活時に高いTOEICがあると有利になります。
なので研究室によっては、空き時間はTOEICの勉強をしてもいいという場合も多いです。
大学を卒業する前までには、例え理系でもTOEIC600点は取れるように頑張っておいた方が後々に楽できますよ。
TA(ティーチングアシスタント)をお願いされるかもしれない
学部の授業の時に先生のアシスタントをしている学生を見たことがないですか?
あれはTA(ティーチングアシスタント)と言って、先生の授業の補助をする時給付きのアルバイトです。
TAの内容は研究室によって様々で、ボスがなんの科目を担当しているかによります。
TAは特別な理由がない限り断ることができないので、その点だけ注意しておきましょう。
大学内にいながらアルバイトができるのはコスパいいと考えることもできるでしょう。
理系の研究室に配属された学生がすることまとめ
理系の研究室配属された大学生・大学院生が必ず行うことは下記の4つです。
- 研究やデータ整理を行い卒論・修論に備える
- 授業やレポート課題をこなす
- ゼミ資料の作成を行う
- 就活を考える
理系の研究室配属された大学生・大学院生が必ずではないけど人によっては研究室でするかもしれないことは下記の4つです。
- 研究内容によっては後輩の実験指導を行うかもしれません
- 国内学会や国際学会に参加するかもしれない
- TOEICなど自分の勉強
- TA(ティーチングアシスタント)をお願いされるかもしれない
理系の研究室のイメージは湧いてきたでしょうか?
研究室配属前の学生にとって、少しでも役に立てばいいなと思います。
以上です、ありがとうございました。