こんにちは、元機械系大学院生のおりびです。
本記事では、研究室と就職先は関係がない話をします。
研究内容と就職先に関しては、たぶん多くの方が気になるし不安になることだと思います。
「流体力学関連の研究室に入ったから将来は流体を扱う会社に入るのかな?」
「金属の研究をしているから製鉄会社に入るのかな?」
「制御の研究室だから将来はトヨタには入れないのかな?」
と思ったことはないでしょうか?
僕は研究内容と就職先は全く関係がないと考えています。その理由を説明しつつ、就活がうまくいく人の研究の取り組み方まで話したいと思います。
- 研究内容と就職先は関係ないと僕が思うたった1つの理由
- 研究活動する目的:未知の正解にたどり着く練習をするため
- 行きたい業種が定まっている人は、同じジャンルの研究室へ
- まとめ:研究内容と就職先は関係ない→問題解決力を高めよう
研究内容と就職先は関係ないと僕が思うたった1つの理由
僕が研究内容と就職先は関係ないと思う理由は、「企業側は新卒に対して研究分野が製品内容と一致している人材(=即戦力)を期待しているわけではないと思うから」です。
つまり会社に入ってから新しいことを学び、課題を解決できる力があるかを重視しているんじゃないかなと思っています。
研究室では研究の仕方を学ぶのがメイン。
なので言い換えると、研究の仕方が分かればどんな分野に就職してもやっていけると僕は思っています。
いやいや、研究内容の専門知識をつけるために研究するのが一番の目的でしょ。
と思われるかもしれません。
しかし僕は違うと思います。
例えを考えてみます。
小学生のときの委員会は、仕事の仕方を覚えるため
小学生のときに委員会や係があったと思います。
- 学級委員
- 美化委員
- 風紀委員
- 体育係
- うさぎえさやり係
- プリント配る係
- レクリエーション係
いろいろな係がありましたね、懐かしい!
多くの役割があって、みんなどれかの仕事につかないといけないという経験があるでしょう。
例えば体育係になったからと言って来年も体育係になる必要はないし、
いきものがかりになったからと言って、動物の世話が好きかと言われたらそうではありません。
なんで委員になるかと言うと、理由は2つあると思っていて、
- 係りの仕事をミスしたり失敗したりしないように工夫する練習のため
- 集団生活に慣れるため
だと考えています。
つまり、その係の仕事内容をマスターすることよりも、ミスを減らしたりみんなと協力して仕事をこなす練習だと僕は思っています。
研究活動する目的:未知の正解にたどり着く練習をするため
研究活動する目的は、研究活動を通じて未知の最適解にたどり着く練習をすることだと考えています。
だから、研究室に入ってその専門分野のプロフェッショナルになるというのは大正解ではないと思っています。(※将来博士課程に進んだり大学の先生になりたいと思っている方は別です)
もちろん専門知識を身に着けるというのは大事ですが、それは2番目だと思います
なので研究室では、誰も答えの分からないような解を見つけだすためにいろいろ試行錯誤する練習をします。
もしあなたが流体力学の研究室なら、例えばポンプの性能効率をあげるとか。
つまり僕の結論としては、研究内容と就職先は関係はありません。
全く関係がないジャンルの就職先でも、課題解決能力がちゃんとついている人はどこの企業でも狙えます。
余談:僕が所属していた研究室の例を紹介します
僕は機械工学出身ですが、半導体の研究をしていました。
しかし僕や同期、先輩はどんな業界に就職したかというと...
- 自動車メーカー
- エンジンメーカー
- プラント
- 製薬会社
- 4重工
こんな感じで、半導体を主に扱う業界ではありません。
しかし、研究してて課題にぶつかったらいろいろ調べて次の一手を考える力が備わっているなら、就職口は広いです。
行きたい業種が定まっている人は、同じジャンルの研究室へ
しかし、研究室配属前の大学3年生の時点で、将来行きたい会社や業種が決まっている人なら、研究室も同じジャンルにする方が得するでしょう。
ある程度行きたい会社の意思が固まっている場合、特定の研究室では就活でアピールしやすい場合があります。
また例を挙げます。
例:自動車メーカーに就職したいならエンジンや内燃機関の研究室を選ぼう
大学3年生までに、将来はトヨタや日産のような大手自動車メーカーに就職したいと強く考えているとします。
自動車関係に就職したいと思っているなら、研究室はエンジンや内燃機関の研究をしている研究室を選びましょう。
なぜなら理由は下記の3つ。
- 専門知識が将来必ず役に立つと分かっているのでモチベ上がる
- 似たような研究ということで就活でアピールしやすい
- 研究室の先輩が自動車関係に就職している場合は情報をもらいやすい
企業側からしたら、会社の事業内容と同じようなことを学生時代に研究していたら、「この学生はすぐに活躍してくれるかも」と感じてくれる可能性が高いです。
大学院まで進んでいたらなおさら。
なので、行きたい会社や業種が定まっている人は、研究室選択では狙い撃ちで行きましょう。
また、研究室のOBに、自分が行きたい会社に行った先輩がいたら、超ラッキーです。
面接内容やWEBテストなど、有利になる情報をもらえる可能性が高いからです。
勝負は、研究室配属から。
まとめ:研究内容と就職先は関係ない→問題解決力を高めよう
もし行きたい企業や業種が定まっていないというあなたは、どこの研究室に行っても就活で幅が狭まることはありません。
気負わず好きに研究室を決めてしまって構いません。技術職として力が付きそうな研究室ならOKです。
失敗しない研究室の選び方はこちらの記事で解説しています。
>>【理系の研究室】失敗しない研究室の選び方11選を徹底解説!【経験談】 - おりびのブログ
行きたい会社が決まっているあなたは、その会社と同ジャンルの研究室、あわよくばOBがいる研究室を選びましょう。
そして研究活動頑張ったり部活などで成果を残せたりできるように尽力してください!
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※もちろん無料です!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。