おりびのブログ

「機械工or院卒→開発部」を目指す理系のためのブログ。

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機械工学が有名なおすすめ大学はどこ?【大学選びの基準9コ紹介】

 機械工学 大学 おすすめ

進学先は機械工学科にしようかなと考えている高校生の皆さん、次のようなことで悩んでいませんか?

  • 機械工学科の評判がいい大学が知りたい
  • 他のサイトは偏差値しか載っておらず困っている
  • そもそも大学を選ぶ基準は何?

 本記事は、上記のような悩みを解決します。

 

現在ぼくは、国立大学の機械系大学院に所属しており、昔は僕もどこの機械工学科の評判がいいのか知りたかったです。

 

そこで僕の大学受験の経験と、大学4年間+大学院2年間で感じた「機械系に強い大学の選び方」をまとめていきます。

 

 

機械工学が強い大学のおすすめはどこか?まずは基準を決めよう

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機械工学が有名なおすすめ大学はどこでしょうか?結論、おすすめ大学は人によって異なります。

むしろ機械工学を志望する全高校生に同じ大学をおススメする方が間違っています。

悩める人

 では一体、どうやって機械工学に強い大学を選べばいいのか?

まずは自分の中で大学選びの基準を決めましょう。この基準は人によって異なります。

 

下記に基準を9コ挙げていきます。

1.大学の偏差値

2.受験科目

3.教養課程の成績で学科が割り振られるか

4.教員数と学生数(私立か国立か)

5.留年率

6.授業カリキュラム

7.設備力

8.大学院に進学している人の割合

9.学部卒・大学院卒の人の就職先

 自分の中での大学選びの基準さえ決まればあとは簡単。それに合う大学を選ぶだけ。

それでは今から順番に1~9の基準について見ていきましょう。

大学の偏差値

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 多くの高校生がまず考えるのは大学の偏差値でしょう。

 

偏差値は大学選びにおいてある程度の指標にはなりますが、そこまで重要ではありません。

なぜなら、偏差値だけでその大学の機械工学科が優れているかどうかは判断しにくいからです。

 

あくまで今の自分の成績とその大学の偏差値を比較して「射程圏内かどうか」の指標とするべきだと考えます。

受験科目

高校生全員が受験科目をチェックすると思います。

  • 共通テストの科目はなにか?
  • 二次試験の科目
  • 点数配分
  • 試験時間
  • 傾斜配点はあるか

ということは最低限調べる必要がありますね。

 

というか、僕がこんなこと言わなくても調べるとは思いますが…笑。それでは次にいきましょう。

次くらいから見落としがちな大学選びのポイントがたくさんありますよ!

教養課程の成績で学科が割り振られるかどうか

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教養課程の成績、つまり大学1年生の成績で学科が割り振られるシステムかどうかは重要な指標です。

 

だってせっかく勉強して大学に受かったのに大学1年生の成績が下の方で、自分の行きたい学科に入れないのは悲惨すぎませんか?

 

生物工学科に行きたかったのに機械工学科に行かされる可能性だってあるんです。同じ工学部でも学科が異なると全く勉強内容も異なりますし、就職先も将来の仕事内容も違います。

 

学科選びは今後のキャリアプランに大きな影響を与えるということを覚えておきましょう。

教員数と学生数(私立か国立か)

機械工学科の教員数と1学年の学生数を確認するというのもおすすめです。例を挙げます。

A大学:教員数20人, 1学年の学生数100人

B大学:教員数20人, 1学年の学生数200人

あなたならA大学の機械工学科とB大学の機械工学科のどちらに入学したいですか?

 

いろいろな意見はあるとは思いますが、僕のおすすめはA大学です

 

なぜなら、教員1人あたりの担当学生数が少ないため十分な教育を受けられると考えるからです。

 

工学部では大学4年生になると研究室(1学年3~10人くらい)というものに入るのですが、教員1人あたりの受け持ち学生が多いと、どうしても成績が悪い学生の面倒は放棄しがちになると思うんです。

 

なので教員数と学生数は要チェックですよ。ちなみにA大学のような人数比は国立大学に多く、B大学のような人数比は私立大学に多いです。

※もう私が言いたいことは分かりますよね。。。笑

留年率

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機械工学に強い大学選びにおいて、留年率という数字も見逃せません。毎年何人くらいの人が留年するのか把握しましょう。

 

それではまた例を挙げます。あなたならどっちの大学の機械工学科に入学したいですか?

A大学:4年間で卒業できる人は75%

B大学:4年間で卒業できる人は99%

C大学:4年間で卒業できる人は33%

留年する確率(大学卒業まで5年以上かかる人の割合)は、

  • A大学では25%(4人に1人留年)
  • B大学では1%(100人に1人留年)
  • C大学では67%(3人に2人留年)

ということを意味しています。

 

僕のおすすめはA大学です。B大学でもC大学でもありません。

 

理由は、ほどよい難易度だからです。すいません、抽象的で主観的な意見を述べてしまいました。

 

B大学ってほぼ全員留年せずに卒業できるんですよ!ちょっとおかしいと思いませんか?

 

機械工の勉強って大学受験の50倍くらい難しいのにそんなにたくさん試験に合格できるんですか?何か裏がありそう…

 

C大学は卒業する難易度高過ぎです。半分以上は留年するってことです。(例として挙げたためC大学のような留年率は実際はないと思いますが…)

 

A大学のように、10%~25%くらいの留年率の大学がおすすめです。不真面目な学生は卒業できないということですから、このA大学はそこそこレベルが高いということを意味しています。

(正直、毎回授業に出席してレポート出していたらまず留年することはありませんのでご安心を)

  

留年率は大学選びでとても重要ですが、いったいどうやって留年率を調べたらいいでしょうか?

 

「〇〇大学 留年率」とググってもおそらく正確な情報は出てこないと思います。そこでおすすめなのがその大学の現役生のTwitter。インスタでも可。

 

自分が行きたい大学の現役生のTwitterアカウントを探しましょう。

 

そして、「初めまして、自分も〇〇大学△△学科を志望している高校生なのですが、△△学科の学年ごとの留年率を教えてくれませんか?」とDMを送ってみましょう。

 

3人に送れば1人くらいは返事がくると思います。

ぜひチャレンジしてみてください、活きた情報が手に入ります。

授業カリキュラム

行きたいかもと考えている大学の機械工のホームページを見てみましょう。そして授業のカリキュラム確認することをおすすめします。

 

ある程度レベルの高い大学では、

  • 機械実習
  • 製図
  • CAD実習
  • プログラミング演習
  • メカトロニクス実習

などがありますが、レベルが低い大学ではそういう実習を省いている場合があります。

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カリキュラム内容が薄い大学に入った場合、卒業はできるかもしれませんが就職は難しいかもしれません。

 

しっかりと確認を。

設備力

先ほどの授業カリキュラムの話と似ていますが、設備力は大学選びで重要です。

 

なぜなら研究室に入ってからの実験環境に大きく影響を及ぼすから。

例えば、A大学には1千万円する実験装置αがありますが、B大学にはありません。

 

そうした場合、B大学の人は実験装置αを使うためにわざわざA大学まで行って実験しないといけません。非常に手間。

 

また、多くの国立大学には機械実習工場があり、研究で必要なモノを簡単に加工してもらうことも可能で便利です。

(もちろん私立大学にも機械実習工場があるところもあります)

 

研究室に入ってからの生活も今の内の考慮しておきましょう。

大学院に進学している人の割合

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もしあなたが機械工学科に進学しようと考えているなら、大学院に進学する可能性は十分にあります。

 

なのであなたが志望する大学の大学院進学割合を調べましょう。ホームページ見たら載っています。

 

ちなみに僕が所属する地方国立大学では、7割くらいの学生が大学院に進学しています。

 

そもそも大学院って何?という方は⇩の記事もチェックしておきましょう。

 (※一番最後にも、同じURL貼っておきます。)

学部卒・大学院卒の人の就職先

 やはりかなり重要な項目は、学部卒・大学院卒の人の就職先ですね。

 

大学に受かることがゴールではないはず。卒業生がどんな会社に入っているのか調べてみましょう。

 

機械工学科の就職先は、おそらく企業向けに商売している会社(B to B)が多いので見てもあんまりピンとこないかもですが…一度目を通しておくことをおすすめします。

まとめ:機械工学が優れているおすすめ大学を明示はできません

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本記事では、おすすめの機械工学科の大学を選ぶ基準を紹介しました。

 

なので「〇〇大学がいいよ!」というような安易な発言はしていません。知〇袋なんか見ていると「とりあえず〇〇大学か△△大学がいいよ!」と書いてあると思いますが、自分の頭で考えないとだめですよ。

 

僕の話も鵜呑みに聞いていてはいけません。笑

 

それでは改めて、大学の選び方の基準をまとめます。

1.大学の偏差値

2.受験科目

3.教養課程の成績で学科が割り振られるか

4.教員数と学生数(私立か国立か)

5.留年率

6.授業カリキュラム

7.設備力

8.大学院に進学している人の割合

9.学部卒・大学院卒の人の就職先

 

最後に:親・先生の言うことは聞くな

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 最後に、進路で悩んでいる高校生へ。親と先生の言うことを鵜呑みに全部聞いたら人生損します。

 

 親とは20~30年くらい時代が違うので、おそらく価値観が合いません。

 

学校や塾の先生は、自分の学校や塾の成果が大きくなるようにしたがります。もちろん親身になって相談に乗ってくれるということは否定しませんが。

 

ですので、親と先生の話だけは鵜呑みにせず、自分の頭でしっかりと考えましょう。

 

 

以上、最後まで読んでただきありがとうございました。納得のいく進路選択をしてくださいね!

 

また、もし僕に進路相談がありましたら のDMでご連絡ください。分かることはお答えします。それでは。